2017年3月4日(土)~5日(日)
会場佐久大学・佐久一萬里温泉ホテルゴールデンセンチュリー(長野県佐久市)
大会テーマ
たぶん、なんとかなる。
大会実行委員長/長野県佐久市・星の坊主さま/長野県有機農業研究会事務局長 小城雄哉
「長野県で日本有機農業研究会の全国大会を行いたい」と打診を受けた時、長野県有機農業研究会は、「大変だ
から、やめておこう」と言って、お断りしました。
毎年各地区持ち回りで行う大会の準備だけでも大変で、体調を崩す人が出ちゃうのに、日本有機農業研究会の、
しかも全国大会という冠のイベントなんて、僕は想像するだけで頭が痛くなりました。でも、もう一度打診があ
ったときに、運営委員の若手の中からこんな声が出てきました。
「長野の外をみてみたい」「日有研の人たちに興味がある」
そして、長野県有機農業研究会は、恐れ多くも、日本有機農業研究会に条件を持ちかけました。
①日本有機農業研究会と長野県有機農業研究会の合同大会という形で開催すること
②実行委員は長野県有機農業研究会が担い、その運営を自由に行えること
驚くことに、この条件を総務理事の久保田裕子さんが懐深く、温かく受け入れてくださったのです。そうして、
長野県有機農業研究会の運営委員会が合同大会開催を承認したことから、この企画は始まりました。
てっきり、長野県有機農業研究会の会長、由井まな美さんが実行委員長をするのかと思いきや、どちらかというと彼女の独断で、僕が実行委員長に指名されました。最初は断りましたが、その指名を受け入れることにしま
した
僕は2016年5月に独立したての新米有機農家です。右も左もよくわかっていない男です。山火事を起こし
たり、空き巣に入られたり、耕運機ごと田んぼに落ちて全身打撲になったり、夏野菜が全部シカに食べられたり、
苗床ハウスが何度も倒壊したり、耕作放棄地にブタを放牧させて集落内を騒がせたり。屋号だって「星の坊主さ
ま」ですから、何をしているのかよくわからないと言われます。
そんな僕でも、心の底から自信を持っていることが二つだけあります。
自分の周りにいる人たちが最高に面白いこと。そして、自分は境遇に恵まれていて運がいいことです。いつで
も、自慢の仲間が周りにいるから、僕は心底安心しています。いくら失敗したって、好きなことをしたいだけ続
けて生きていける。そうしたらたぶん、なんとかなるんじゃないかって。
今だって、この挨拶文の書き直しを由井まな美さんから
10回くらい命じられていますが、彼女はこう言い続け
ます。
「叫びたいことがあるんじゃないのか、って自分に聞いてみな。自分の声は誰の声よりも小さいぞ。耳をすませ」
この大会では、暑苦しいくらいの信念と情熱をもって、好きなことを好きなだけやっている、ひたむきで純度
の高い人たちが、それぞれの魅力をまっすぐに表現します。普段、てんでばらばらな場所で暮らす愉快な仲間た
ちが、ひとつの場所に集まって、いっしょに楽しむことができるだなんて、ほんとうに幸せです。
僕が叫びたいことは、ただひとつ。
「とにかく、大会に来て!」
小城雄哉 こじょうゆうやプロフィール
1983年東京生まれ。早稲田大学人間科学部卒業。大学卒業後は児童文学の執筆に勤しむ。
2011年の東日本大震災をきっかけに「自給自足」の大切さを痛感し長野県へ移住。
2016年春、有機農家として独立し、半農半著の生活を送る
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